ぐっすり眠れて
いますか?
「ちゃんと寝ているはずなのに、昼間どうしても眠くなってしまう」
「家族から、いびきがすごい・ときどき息が止まってるよ、と言われた」
…そんなこと、ありませんか? じつはそれ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という、けっこう身近な病気のサインかもしれません。肩の力を抜いて、お話ししてみますね。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)って、どんな病気?
眠っているあいだに、のど(空気の通り道)が狭くなったりふさがったりして、呼吸が何度も止まったり、浅くなったりしてしまう病気です。ときには10秒以上、呼吸が止まることもあります。
呼吸が止まるたびに体は酸素が足りなくなり、脳が「起きて!」とちょっとだけ目を覚まします。ご本人は気づかなくても、ひと晩じゅう眠りが細切れになるので、たっぷり寝たつもりでも疲れが取れない――そんなことが起こります。決して特別な人の病気ではなく、思っているよりずっと多くの方にみられます。
こんなこと、心当たりはありませんか?
特に 昼間の強い眠気 や 理由のわからない疲れ が続いている方は、一度ちょっと気にかけてみてくださいね。
どんな人がなりやすいの?
「やせているから大丈夫」とは言いきれず、あごの形など、体型以外が関係していることもあります。
どうして、放っておかないほうがいいの?
SASでいちばん気にかけていただきたいのは、じつは昼間の眠気そのものよりも、心臓や血管への負担なんです。呼吸が止まるたびの「酸素不足」と「ちょっとした緊張」が毎晩つづくと、じわじわと体に効いてきます。
つまりSASは、ただの「いびきの問題」ではなく、心臓や血管、生活習慣病とも深くつながった、体ぜんたいの問題。昼間の強い眠気は、居眠り運転など思わぬ事故にもつながりかねません。
ちょっとこわい話もしてしまいましたが、大丈夫。きちんと見つけて手当てをすれば、しっかり良くなっていく病気です。 🌿
どうやって調べるの?
「検査」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、ご安心ください。思っているほど大変ではありません。
おうちでできる検査
ご自宅で眠っているあいだに、指や鼻に小さなセンサーをつけて、呼吸や酸素の状態を測ります。いつもどおりお家で眠るだけなので負担が少なく、まず最初の検査としてよく選ばれています。
くわしく調べる検査
もっと詳しく見る必要があるときは、より精密な検査を行うこともあります。検査では、1時間あたりに呼吸が止まったり浅くなったりする回数を測り、「軽症・中等症・重症」を判断します。
治療について
SASは、診断がつけば治療でしっかり良くなることが期待できる病気です。
CPAP(シーパップ)療法
中等症〜重症の方に、いちばん効果的とされている治療です。寝るときに専用のマスクをつけて、機械でやさしく空気を送りこみ、のどがふさがらないように支えます。多くの方で呼吸の乱れが落ち着き、いびきや昼間の眠気がやわらぎ、血圧が下がることも期待できます。最初は慣れるまで少し戸惑う方もいますが、そこは一緒にゆっくり慣れていきましょう。
そのほかの方法
おうちでできる、ちょっとした工夫
「いびきくらい、大したことない」と思われがちですが、その奥に高血圧や心臓の負担が隠れていることもあります。
そんなお心当たりのある方は、どうぞ一度ご相談ください。おうちでできる検査から、気軽にはじめられます。ぐっすり眠れる毎日は、心臓や血管の健康にも、そして昼間の元気にもつながります。
※この記事は、一般的な情報をわかりやすくまとめたものです。症状や治療には個人差がありますので、気になることは診察のときにお気軽にお尋ねくださいね。
